自然体に導くロルフィングの紹介
今回は真向法協会渋谷本部指導者仲間の瀬川さんをご紹介します。
瀬川さんとは10年近くの長いお付き合いになります。今は真向法とロルフィングを中心にした施術や体操指導を行う会社(アベーゼ(当ブログリンク参照))を立ち上げるなどご活躍されています。
ですが、今回じっくりと話してみると、どうやらロルフィングというものを私もよく理解していなかったようで、私の関心を持つ方面ととても重なっているところの多い事がわかってきました。
そこで今回は瀬川さんにお願いし、瀬川さんのロルフィングに対する考えをまとめて頂きましたのでここにご紹介します。
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ロルファーになるための勉強をし、認められて卒業できた時、目の前に拡がる底の知れない世界に茫然としてしまいました。なんだか恐ろしさまで感じました。
そこから、「からだ」について本格的に勉強を始めたました。施術によりクライアントの情報(からだの状態、精神状態、日常生活の習慣 など)が沢山得られます。本や論文による「からだ」の構成や神経と筋肉の動きのメカニズム、心と肉体の複雑な関係。自分の肉体や心を観察し、試す事で得られる知見等々。
今年で5年目ですが、最近ある事に気がつきました。自分は色々な視点に翻弄されているのでは無いか。茫然として、恐ろしさまで感じたのは、整理つかない様々な視点のごちゃまぜだったのでは無いか。
ロルフィングは、からだの構造における筋膜の働きと地球上どこにでも存在する重力に着目し、引力により二足動作をするからだの最適な効果が引き出される様に身体構造を調整する施術体系です。一方、調整されていないからだでは、引力は負荷となりマイナスに働きます。体の痛みや張り、血液・リンパ液の流れの不具合から、内臓疾患、精神疾患などまでも。
重力は地球上の全ての「物」に等しく作用します。Ida Rolfは人間を「物」として一心に見ることができた事でロルフィングの体系を創り上げたのでは無いかと思います。ただし、Idaは人を物の様に粗雑に扱った訳では無く、多くの人々から尊敬され、愛されたおばあさんだった様です。(1979年没)
一つの視点で360度を見て感じ、受け容れる。それに思い至って、少しだけIdaに近づいた気がしています。
from Osamu Segawa
Rolfer